2010/06/22

雨の中目黒


会社の送別会を終え錦糸町を後にした僕は期待と不安に胸をドチドチさせながら一路中目黒へ向かう。



渋谷方面に向かう半蔵門線は週末だった事もあり家路を急ぐ者、遊びに行く若者で溢れかえっていた。



車内でtwitter、メール、BBメッセンジャーを巧みに操りホーミー達の居所を特定するのにそんな時間はかからない。
BBに続々と最新の情報が流れ込み、シャッフルされたiPODからはtony starksの甲高いラップが鼓膜を心地よく刺激する。
最新のガジェッドで武装し、バビロンを生き抜く。



車内放送も聞こえないヴォリュームだったが、人の動きで渋谷到着を判断。

颯爽と電車を降り乗り換えの為地上に出ると雨足は一段と増していた。

shit...it's rainin...



梅雨入りのニュースは無常にも的中し、アスファルトを容赦なく叩き付ける雨。 しかしこの街はそんな事とは一切無縁のようだ。
湿度と熱気で飽和状態の東横線ホーム。人の流れに逆らわず適当な車両に駆け込むと同時に扉が閉まる…




中吊り広告に目を通す間もなく中目黒の駅に到着。急行だった事に後で気づく。

かなりの勢いで雨が降っていたが、僕は傘をささずに小走りでスギンヌフォークへ。
どしゃ振りのコンクリートジャングルで奇異の視線が僕に注がれる。


でもB-BOYは気にしナーイ♪



初めての場所できょどりっぷりを隠せずにいたが、ヤナス師、イチロー氏、げんちゅん、けんくん、うみちゃん、SROWONE氏、サンド君等、江戸を代表するトップランカー達の顔を見つけ一気に緊張が解ける。


軽くワッツアップを済ませ暗闇に目が慣れてきた頃、薄暗い店内の8割は外国人もしくはバイリンガルだと言う事に気づく。

スターウォーズのバウンティハンター達がたむろするバーを彷彿とさせる混沌とした店内でドリンクさえも頼むタイミングを失い、げんちゅんと立ち話をしていると誰からともなくBAJAに行こうと。



この時点で最初に合流した人数より減っている。
増えたり減ったりしていくこのルーズさも嫌いではない。
マナーはあるがルールは存在しない。



数年前に一度来たきりだったBAJA。
もう記憶も曖昧だが大きく変わっている点は見当たらない。


飲み直し、個々に適当に語り始める。話している内容はさして重要ではない。 仕事の事であったり、ビーフの事、ラーメンスタンプの事。

雨音をBGMに心地良い時間が過ぎて行く。


MASK氏もあまりにも楽しそうなtweetを見るに見かねて途中下車し合流。
待たせたなとニヤリとほほ笑む。



そのまま大江戸裏道マップを駆使しハーレムへと流れ込むのであった。




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